先日、知人の甲さんから夜遅くに電話がありました。
すると突然「3週間前に事故をおこしたのだけど、どうしたらいいか教えて」と、
保険業務に携わっている私に救いを求めての電話でした。

事故の状況を確認すると、
住宅街にある狭い交差点でお互いに走行中での出会い頭の事故でした。

互いにケガはなく警察より物損事故扱いの事故証明書が発行されていることもあり、
甲さんも安心していたと言うことでした。

甲さんが問題にしていることは、事故後すぐに保険会社に連絡をしたが、
なかなか解決しないことでした。


その理由としてはこの事故の責任は双方にあるのですが、
相手側が自分の過失分を認めていないので、
自分の保険会社にも事故の事実を報告しておらず話しが前に進まないということでした。

甲さんの保険会社は当然相手の保険会社側に連絡をとり、
双方に過失はあることを話したそうであり、
さらに双方の保険会社を間に入れて話した方がスムーズな解決が出来ることを伝えているのですが、
なかなか理解して貰えないということでした。

甲さんは「保険会社はもっと強く相手と話すことはしないのか?」と、
さらに聞いてきました。甲さん自分の保険会社にも不信感を抱くまでになっています。


甲さんの保険会社がなかなかうまく対応できないのには理由があります。
それは保険会社自身に、相手に対する請求権がないからのようです。したがって、相手に強く話すことはできません。

請求権をもっているのは、あくまでも事故の当事者なんです。


仮に強く相手に話したところで、契約者のために話を解決しなければいけない事故処理担当者としては、
相手と感情的にもめるだけでは得策ではない。交渉の場では全く意味がないのです。


甲さんの自動車保険には車両保険は付いていませんでした。
もし車両保険が付いていればこのようなケースは発生しません。
理由は自分の修理費用は自分の保険会社より支払いを受けることが出来ます。
このことで請求権が保険会社に移るからです。


また、弁護士費用補償特約がついていれば相手との交渉を弁護士が代わりに対応してもらうことが出来ます。
弁護士費用の実費を補償してしてもらうことが出来ます。(上限がありますが・・・)

私達も、このようなケースの事故の対応も経験してきました。
車両保険・弁護士費用補償特約も加入しいない場合は、
まずは内容証明で自分の主張を相手に送付し、いつまでに返答をもらうよう記載し、
返答がない場合には法的手段に出ることも記載しておくと良いと思います。

そして訴訟額が30万円以下であれば、少額訴訟制度を利用されると良いと思います。
従来の裁判手続きに比べ、はるかに簡単で即日判決のスピーディーな紛争解決が可能です。
しかし、少額であっても裁判であることは変わりないので、有利に手続きをするためには正しいノウハウが不可欠です。

ご自身の保険会社と上記の内容を理解した上で、補償内容にも注意する必要がありますね。


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